事業の海外進出における多言語化されたコーポレートサイトの重要性
ビジネスヒント
目次
海外進出に向け多言語化されたコーポレートサイトの増加
世界はますますグローバル化の波に乗っており、海外進出を計画する企業は増えています。その一方で、この重大なステップに対する準備として、当社への多言語化されたコーポレートサイトの依頼が増えています。
海外進出の過程には、ビジョンの設定、市場調査、販売代理店との契約、現地に拠点を設置するなど、さまざまな段階があります。しかし、これらのプロセスを進める中で、以下のような困難が生じることが多いです。
- 海外市場情報の収集
- グローバル人材の確保
- 現地の顧客とのコミュニケーション強化
これらの課題に対して、日本語のみのコーポレートサイトは力を発揮できません。たとえウェブ翻訳の進化が進んでいるとはいえ、Googleの検索エンジンは基本的にユーザーが使用する言語以外のウェブサイトを表示しません。その結果、多言語化されていないウェブサイトは、海外からの訪問者を引きつける機会を逸してしまいます。
それでは、海外進出を成功させ、競争力を持つためには何が必要でしょうか?答えは、「コーポレートサイトの多言語化」です。多言語化されたウェブサイトは、上述の課題を解決し、企業のグローバルな成長を支えます。これが、今日、国内大手企業が海外進出の足掛かりとしてコーポレートサイトを活用する理由です。
本記事では、コーポレートサイトのリニューアル、あるいは新規制作を検討している総務や人事の担当者様へ、多言語化のメリットを具体的に解説します。一緒に海外進出を成功させ、ビジネスを次のレベルへと引き上げましょう。
コーポレートサイトを多言語化するメリット
多言語対応したコーポレートサイトのメリットは多岐に渡りますが、その中でも特に注目すべきポイントは以下の3つです。
サイト運用により海外市場の情報収集ができる
まず1点目、”サイトの運用により海外市場の情報収取ができる” についてです。適切に多言語化を施したコーポレートサイトは、海外からのユーザーがアクセスしやすい環境を提供します。これにより、訪問者の行動パターンや興味関心を分析し、市場のニーズを把握することが可能になります。これらのデータを利用してプロジェクトの進行方向を柔軟に調整し、市場ニーズと自社の提供サービスとのギャップを最小限に抑えることが可能です。また、収集したデータを元にサイトのコンテンツを最適化することで、より多くのユーザーを惹きつけることができます。
余計な人員を割かずに海外市場にアプローチが可能
次に2点目、”余計な人員を割かずに海外市場にアプローチが可能” についてです。コーポレートサイトが自動的にデータ収集を行い、そのデータを用いて最適なマーケティング戦略を策定することができます。時間や地域を問わず24時間、自動的に顧客にアプローチを行うことが可能です。これにより、大量の人員を確保することなく、最低限のメンバーで海外進出のプロジェクトを進行させることが可能です。さらに、マーケティングオートメーション(MA)の導入により、より詳細なデータ収集と、収集データを用いた自動化されたマーケティング活動が可能になります。
最低限のコミュニケーションはコーポレートサイトが担う
最後に3点目、”最低限のコミュニケーションはコーポレートサイトが担う” についてです。多言語対応したコーポレートサイトがあれば、言語の壁は問題になりません。基本的な情報提供はサイトが担当し、さらに詳しい情報を提供するための資料ダウンロードフォームなどを設けることで、顧客からの情報も収集することが可能です。さらに、先ほど述べたマーケティングオートメーション(MA)を導入すれば、定期的な情報発信や顧客フォローアップも可能になります。これにより、顧客との関係を深化させ、最終的なビジネスチャンスまで繋げることができます。
海外市場対応のWebサイト制作には国際SEO対策が必要不可欠
多言語対応のウェブサイトは非常に効果的ですが、それを活用するためには、海外市場に対応したSEO対策が不可欠です。我々が制作する多言語ウェブサイトでは、検索エンジンのクローラーに適したURLの生成、言語指定のアノテーションの設置、国別コード付きのドメイン取得、Google Search Consoleでの国際ターゲティングの設定など、Googleの推奨するシステム面の施策を、クライアントのニーズに応じて実施しています。
当然ながら、海外市場向けの施策でも、コンテンツの品質は重要な要素となります。特に、これから企業ウェブサイトの多言語化を検討している担当者の方々には、以下の3つの重要なポイントを注意していただきたいと思います。
1つのページに複数の言語を混在させない
Googleは、ページに設定されている言語情報よりも、ページ内のコンテンツで使用されている言語に基づいて、そのページの言語を判断します。複数の言語が混在しているページでは、Googleがページの言語を適切に判断できず、ユーザーが使用する言語と異なる結果が表示される可能性があります。
自動翻訳サービスは避ける
Googleは、自動翻訳サービスで作成されたページを評価しないことを明確にしています。
Google では、ページの各言語のバージョンに異なる URL を使用することをおすすめします。Cookie やブラウザの設定を使用してページ上のコンテンツの言語を調整する方法はおすすめしません。
robots.txt を使用して、自動翻訳したサイトページが検索エンジンからクロールされないようにしてください。自動翻訳は意味が通じない場合があるため、スパムとみなされる可能性があります。
したがって、コンテンツを各言語に翻訳する際には、自社で作成するか、翻訳専門家に依頼することが推奨されます。もちろん、我々を通じて翻訳専門家に依頼することも可能です。
単位や時差を考慮する
コンテンツ内に単位や時間を表示する場合、対象となる国の単位や時間に合わせて変更する必要があります。
海外対応ウェブサイトは、国内サイトとは異なる進化を遂げる
国内向けと海外向けで異なる戦略が必要であることからも、今後の海外対応ウェブサイトは、日本語サイトとは異なる進化を遂げると予想されます。
Googleが特定の戦略を求める理由は、海外のユーザーと国内のユーザーとではその特性が異なるからです。ユーザーの特性が異なれば、求められる情報の形状も異なり、それに対応して情報を提供する我々も、適応した提供方法を使い分けるべきです。
現時点では、言語とシステムを対象地域に適合させた多言語ウェブサイトが大半を占めています。しかし、将来的には、ウェブサイトの全体設計やコンテンツ自体も各地域のユーザーに最適化し、独自の形を持った多言語ウェブサイトが増えていくことが予想されます。
多言語に対応したコーポレートサイトの制作実績
株式会社太陽工機様
独自開発の「立形研削盤」など、幅広い研削盤ラインナップで生産現場の課題を解決する、株式会社太陽工機様の英語サイトです。
製品情報や事例紹介、特集コンテンツ「with Customers」といったメインコンテンツのほか、資料ダウンロードが可能な会員登録機能も英語に対応しております。
ナミックス株式会社様
導電材料、絶縁材料のパイオニアとして、エレクトロケミカル材料の研究、開発、製造を手がける、ナミックス株式会社様の英語サイトです。
製品紹介や特集コンテンツ「INSIGHT」をはじめとした100以上のページが英語に対応しております。
コーポレートサイトの多言語化ならシアンスにご相談ください
新潟を拠点に、デジタルマーケティングサービスを提供するシアンスは、多言語に対応したコーポレートサイト制作で多数実績を有します。
- 海外向けに最適化された施策やシステム開発、専門家による翻訳等、一気通貫で提供できます
- BtoB企業の事業戦略、採用計画を支援するデジタルマーケティングサービスを得意としています
- BtoB企業の稟議承認フロー、購買プロセスに最適化された資料提供およびプレゼンテーションが可能
海外に向けたコーポレートサイトに限らず、事業戦略や採用計画の課題を解決するサービスをご用意しております。
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