営業活動を自動化?!マーケティングオートメーションツールとは

橋本彩乃

テクニカルディレクター
橋本 彩乃

ビジネスヒント

コロナ禍は落ち着いてきましたが、全て元通りとはならず新様式が定着してきました。展示会などのイベントは復活しつつありますが、対面の接触機会は減りネット上での空中戦が増えた業界が大半ではないでしょうか。今までのノウハウだけでは決め手に欠けると感じていませんか?
今までの対面営業であれば表情や些細なしぐさからニーズを引き出すこともできたかもしれません。しかし、Webサイトからのお問い合わせは一筋縄ではいきません。入力された文章のみから熱量やニーズを読み解く必要があり、Webサイトで資料ダウンロードを設置してもどのくらい活用されたかわからない、テレアポをしても反応が悪いなど、案件化までに時間や慣れない労力がかかってしまうこともあるかと思います。さて、Webサイトからのお問い合わせから対面営業と同様、もしくはそれ以上の潜在的な興味関心の糸口を見つけるにはどうしたらよいでしょうか。
今回は営業活動の種まきや潜在顧客の育成のサポートとして、マーケティングオートメーションツールをご紹介します。

マーケティングオートメーション(MA、MAツール)とは

マーケティングオートメーション(MA、MAツール)とは、顧客開拓におけるマーケティング活動を可視化・自動化する一連のプロセスのことを指し、それを実現するツールのことをMAツールと呼びます。獲得した見込み顧客情報や閲覧履歴などを一元管理し、購買意欲の高い見込み客の絞り込みまでの活動を自動的することで、業務効率を向上させる役割を果たします。
「オートメーション=自動化」という言葉から、自動的に顧客が増えるイメージを持たれるかもしれませんがそうではありません。例えるならば、顧客開拓の仕組み作りを支援するアシスタント。マーケティング担当者が行うべき様々な活動を効率化し、仕組み化する手助けをしてくれるのがMAツールです。
見込み顧客や顧客の興味関心にあわせて効果的かつ効率的にマーケティング活動を展開することができることから、首都圏や大企業を中心に数年前から日本でも導入されており、近年は新潟でも導入する企業が増えてきています。

無料MAツール「Mautic」

シアンスではMautic(マウティック)というMAツールを導入しています。
Mauticは特定の企業の製品でなく、世界中の有志のプログラマにより継続的に改良され続けるソフトウェア(オープンソース)で、無料で利用することができます。(※ソフトウェア自体は無料ですが、設置するサーバーのご用意が必要になります。)
その他のオープンソースの代表としてはWordPressが有名です。

Mauticは日本語対応もしているため、MAツールが気になっているけどランニングコストを抑えたいという方におすすめのツールです。
機能の一部を紹介します。

顧客単位のWebサイト閲覧履歴

まず、個人と閲覧情報を紐づけて管理することができます。Webサイトの閲覧履歴だけでなく、対面や電話でのお打ち合わせメモを残すこともできます。
個人情報と紐づける前の情報も保存されており、いつから自社サイトを閲覧していたか遡ることも可能ですので、認知からお問い合わせまでどのくらいの検討期間を要したかも知ることができます。

メールフォーム管理

お問い合わせフォームなどをMauticと連携させることで、お問い合わせ情報を保存することが可能です。
フォームに入力された個人情報は見込み顧客情報としても保存されるので、お問い合わせ前後の行動を確認することができます。

資料管理

Mauticにダウンロード資料を登録し、生成されたURLからダウンロードしてもらうことによってダウンロード回数を取得することが可能です。
Mauticに登録された見込み顧客がダウンロードした際は、顧客の行動履歴にダウンロードしたファイル名が登録されます。

マーケティングメール管理

Mauticに登録されたメールアドレス宛にメールを送信することができます。
一斉メールはもちろんのこと、独自に作成した顧客グループや特定の行動をした場合など、さまざまなフローに応じてメールを送信し顧客にアピールすることが可能です。

また、送信した後も開封されたタイミングやメール本文中のURLをクリックした率なども計測することができます。

ポイント管理

Webサイト内で特定の行動をした場合にポイントを付与することで、見込み度の高さを判定することが可能です。
また、特定のポイント値を超えた場合に営業担当にアラートすることでスムーズな顧客引き渡しができます。

使いこなせるか不安・・・

いきなりいろいろな機能があるとどこから手を付けていいかわからず混乱してしまいますよね。実際はやってみたい機能、取り入れやすい部分機能から、少しずつ導入して大丈夫です。
ただ、行動履歴は導入した後のデータしか取得できません。最初の導入だけでも実施することが大事です。

MAツールを導入はシアンスにご相談ください

MAツールは国内外問わず多くのサービスが存在しており、自社にあったツールを選定するのも難しいものになっています。また、導入した後もオートメーションするための仕組みの明確化、ツールへの落とし込みが必要となり、ご担当者様のみでは進まない工程もでてくることでしょう。

シアンスではWebサイト構築だけでなくMAツールのご紹介による広報や営業活動面のサポートも実施しております。マーケテイングオートメーションに興味をお持ちのご担当者様はぜひ一度弊社にご相談ください。

この記事を書いた人

橋本彩乃

テクニカルディレクター

橋本 彩乃

開発チームのリーダーとして、システム開発の全プロセスに携わる。ユーザー側とシステム側、両視点からの設計・提案により、成果物の品質を確保する。ドメインやサーバーに関する知見も豊富。

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