ホームページに維持費用(ランニングコスト)って必要?削減できる?
ビジネスヒント
こんにちは、営業課の伊藤と申します。
今回はホームページの維持費用(ランニングコスト)についてまとめました。
ホームページには、絶対必要になる維持費用もあれば、そうでないものもあります。内容を掴むことで、維持費用の削減が検討できるかもしれません。ぜひご参考にしてください。
①絶対必要:サーバ、ドメイン(SSLも)
ホームページを開設・保持するために絶対必要になるのがサーバとドメインです。ホームページを会社の建物に例えると、
- サーバ:会社を置くための土地(ホームページのデータをインターネットに上げるための置き場所)
- ドメイン:会社の住所(URLやメールアドレスの「〇〇〇.co.jp」や「〇〇〇.jp」や「〇〇〇.com」の部分)
といえます。
これに加えて、近年はSSLサーバ証明書(SSL/TLS)も必須になってきました。これはホームページ上の通信を暗号化して覗き見を防ぐための技術です。これが適用されているホームページはURLが「https://」から始まります。(SSLがないと「http://」になります。)
SSLがなくてもホームページを公開することはできますが、ブラウザ(Google ChromeやEdgeやSafari等)のアドレスバーに「保護されていない通信」「セキュリティ保護なし」「安全ではありません」等の警告が表示されます。企業ホームページであれば信頼感が損なわれてしまうため、実質的に絶対必要です。
このSSLも利用料がかかりますが、最近はレンタルサーバ側の無料オプションとして使えるものも増えてきました。
同様にサーバもドメインも、ひと昔前に比べればかなり価格が下がっており、一方スペックはどんどん上がっています。そのため、一度もサーバを見直したことがない企業様はサーバを乗り換えるだけで維持費用が大幅に節約できる可能性があります。
※「サーバ料もドメイン料も請求来たことないけど…」という場合、ホームページ作成ツールの月額利用料に含まれていたり、Web制作会社等の保守料に含まれていたりする場合があります。また、「〇〇〇.plala.or.jp」等、自社専用のドメインでない場合はドメイン料はかかりません。
シアンスでホームページを制作する際、お客様がサーバ・ドメインをお持ちでない場合は以下のレンタルサーバをご紹介しています。
いずれも中小企業が利用するポピュラーなレンタルサーバで、ホームページとメールに使う分には十分すぎるスペックとリーズナブルな価格が魅力です。各種手続きがオンラインで完結するためスピーディーに使えます。
もちろんドメインも一緒に提供されており、無料SSLも利用可能です。
エックスサーバー
一番安価なスタンダードプランで税込1,100円/月(12ヶ月契約の場合)、容量は最近増強されて500GBになりました。中小企業のホームページ&メールでは使い切れないほどの容量です。
しかもほぼ常に何らかのキャンペーンも実施されていて、かなりお得感があります。
さらに、より安心して使いたい企業向けに、法人のニーズに特化した「Xserverビジネス」もあります。通常のエックスサーバーの各種プランよりもハイスペック環境でサポートも充実しており、こちらはスタンダードプランで税込4,180円/月~(12ヶ月契約の場合)、容量は700GBです。しかも「.co.jp」等の独自ドメインが1個永久無料という信じられない特典付きです…。
法人・企業様のニーズに特化したレンタルサーバー【Xserverビジネス】
さくらのレンタルサーバ
東証プライム上場のさくらインターネット株式会社が提供するレンタルサーバです。
スタンダードプランで税込550円/月(12ヶ月契約の場合)、容量は300GBでこちらも十分なスペックです。
(税込165円/月という一番安価なライトプランもありますが、WordPressが使えないので要注意です。)
なお、上位プランを「さくらのレンタルサーバ for Biz」として中規模・大規模ビジネス向けに提供しています。その中のビジネスプランは税込2,420円/月(12ヶ月契約の場合)、容量600GBです。
さくらのレンタルサーバ | 高速・安定WordPressなら!無料2週間お試し
さくらのレンタルサーバ for Biz – レンタルサーバーはさくらインターネット | 高速・安定WordPressなら!無料2週間お試し
シアンスでは、ホームページ制作をご依頼いただくお客様に、レンタルサーバ・ドメインの契約サポートも一緒にお手伝いさせていただいていますので、お気軽にご相談ください。
②CMS等の外部サービス利用料
企業ホームページには以下のような外部サービスが使われることがあります。
自社向けに一から開発するよりも構築費用が抑えられるかわりに、月額や年額の利用料がかかってきます。中には、利用料が無料のオープンソースソフトウェアや、GoogleやMicrosoft等が提供する無料サービスもあります。
必要性の低い外部サービスにコストをかけていないか見直したり、より安価もしくは無料のサービスに置き換えられないか検討したりすることで、維持費用の削減に繋がります。
- CMS(更新システム)
※最もメジャーなWordPressはオープンソースなので利用料がかかりません。 - アクセス解析
※最もメジャーなGoogleアナリティクス(GA4)は無料で利用できます。 - Webフォーム
- オンライン決済システム
- マーケティングオートメーションツール(MAツール)
- Web接客ツール、チャットボット
- セキュリティ対策ツール
- CMPツール(Cookie等の同意管理ツール)
- 機械翻訳ツール
- サイト内検索
- IR情報の自動連携システム
等
シアンスでリニューアルさせていただく際は、各種機能の必要性、開発費用と維持費用のバランス、運用しやすさ等を総合的に考えて、外部サービスの選定も含め個々の企業様にとって最善のプランニングになるようご提案しています。
③制作会社の保守料
ホームページの保守作業は、制作会社によって内容も金額も様々です。プランもいくつか用意されていることが多いです。基本的には以下の作業が多いかと思います。
- データバックアップ
- 更新作業、ページ追加
- 不具合対応
- CMSのセキュリティアップデート
- SEO対策
等
シアンスの場合、保守契約は必須ではありません。しかし、ホームページを作った後の活用やセキュリティのため、やはり契約して継続的にメンテナンスさせていただくことをおすすめしています。そして大部分のお客様にご利用いただいています。
例えば、②に記載したGoogle等の無料ツールも、仕様変更や提供元のエラーで不具合が発生することがあります。シアンスの保守対象のホームページの場合は、お客様からのご依頼がなくても順次対応させていただき、ホームページの閲覧に支障ない状態を維持しています。
また、お客様側でサーバやSSL証明書の更新を忘れてしまいホームページが閲覧できなくなるケースもあります。シアンスでは保守対象のホームページの死活監視をしているため、いち早く異常に気付いてサポートさせていただくことができます。
何かあってからお見積していては対応が遅くなりますし、かえって高くついてしまう場合もあるのです。
逆に、手厚すぎる保守プランを契約していて全然利用しきれていないという場合は、プランを見直したほうがいいでしょう。
ホームページを実際に運用してみて何年も経つと、「更新代行はあまり必要なかった」「セキュリティのサポートを手厚くしてほしくなってきた」などご要望が変わってくるのはよくあることです。一度営業担当者などに相談してみてはいかがでしょうか。(なんだか携帯料金みたいですね…)
保守作業の必要性については、こちらのコラムもぜひご覧ください。
また、WordPressのセキュリティについてはこちらのコラムをご覧ください。
いかがでしたでしょうか。リニューアル検討の際、最初にホームページを作るときの費用に目が行きがちですが、維持費用についても確認しておきましょう。
もちろん維持費用は安ければ良い・高ければ良いわけでなく、過不足のない適切な内容であることが大切です。維持費用を適正化することは、コスト削減のみならず、セキュリティ向上や機能強化にもつながります。
この機会に、貴社のホームページの維持費用を見直してみませんか。