ユーザーのニーズを捉える BtoB企業のためのコンテンツ作りの指標

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ビジネスヒント

新型コロナウイルスの流行により、私たちの生活様式は大きく変化しました。これに伴い、事業運営や採用等の領域を問わず、BtoB企業が行うべき戦略にも変化が生じています。現代におけるBtoB企業の成功は、単に製品やサービスの品質だけでなく、その企業がユーザーからどのように語られ、どのように感じられるか、ということに大きく依存しするようになりました。

ユーザーとの間にそのような良好な関係を築くため、現在BtoB企業には、「ユーザーが求めているコンテンツ」を自ら発信することでマーケティングを行うことが求められています。この記事では、現代のユーザーがどのようなコンテンツを求め、それらがなぜ好まれているのかついて詳しく解説していきます。

リアルで人間味のあるコンテンツ

リアルで人間味のあるコンテンツとは、企業が自身の真実性を透明に示し、感情や価値観などの人間的な側面を表現するコンテンツのことを指します。インターネットを中心に情報があふれている現代では、どの情報が真実で信頼性があるのかを見極めることが難しくなっています。そのため、多くのユーザーはリアルな情報を提供するコンテンツを求めているのです。

このようなコンテンツは、ユーザーに共感を生じさせ、ユーザーと企業との間の感情的なつながりを深めることができます。例えば、企業が自分たちの製品やサービスが解決しようとしている問題や、その製品やサービスが生み出す価値についてのストーリーを共有することで、ユーザーに対して同意や共感を促すことが可能です。

また共感を生じさせる情報は、記憶に残りやすくなります。Ullrich Wagner氏、 Lisa Handke氏、Henrik Walter氏によって行われた研究では、認知的な共感は、全体的な記憶パフォーマンスと相関していることが示されています。これは、他者の視点や考えを理解する能力が、情報を記憶する能力と関連していることを示唆しています。

Both cognitive and affective empathy are associated with memory formation, but in different ways, depending on the social nature of the memory content. These results open new and so far widely neglected avenues of psychological research on the relationship between social and cognitive skills.

※引用元:The relationship between trait empathy and memory formation for social vs. non-social information – PMC

信頼関係を構築できるコンテンツ

製品の製造過程を事細かに解説する動画や、実際に働く社員の生の声のような、その企業を信頼できるようになるコンテンツも求められています。これらのコンテンツを用いた施策は、企業が自分たちの本来の姿や価値観を明確にし、それらを一貫して伝えることで、ユーザーとの信頼関係を築くための基盤となります。

例えば、製品の製造過程を公開することは、その製品がどのように作られているかを知り、製造に関して不正が無いことを理解する助けとなります。社員の生の声を包み隠さず発信することは、会社から抑圧されず、自由に働くことのできる企業であることを示す要因となります。

ユーザーからの信頼を勝ち取り、良好な関係を築くことは企業のビジネスにとって大変に重要です。国外での調査にはなりますが、実際にAdobeによるイギリスでの調査においても、消費者の71%は信頼が損なわれたらその企業からの購入を完全にやめるだろうと回答しています。

Conversely, the research found that British businesses face losing a large portion of their customer base if they don’t prioritise trust, with 71% of UK consumers saying they will stop purchasing from a company altogether if their trust is broken.

※引用元:Customers buy more from brands they trust and ignore those they don’t, according to Adobe research

短時間で消費できるコンテンツ

短時間で消費できるコンテンツの人気が高まる背景には、現代の社会やテクノロジーの変化が大きく影響しています。まず、情報過多の時代とも言える現代では、人々は日常的に多くの情報にさらされています。ニュース、広告、ソーシャルメディアのフィードなど、取り込むべき情報は日々増加しており、それに伴って、一つのコンテンツに集中し続けることができる時間も短くなってきていると言われています。

その上、スマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスの普及が進む中、人々は移動中や短い休憩時間など、さまざまなシーンでコンテンツに触れます。通勤中の電車、昼休み、家事の合間など、隙間時間を有効に活用することが日常の一部となっているのです。

Microsoftの研究レポートによると、2013年時点での人間の平均集中力持続時間は8秒で、これは2000年の12秒から大きく減少しています。情報過多がさらに進んだ現代では、この数値はより短くなっていることが十分に考えられます。

これらを活用したコンテンツ事例

株式会社ネクスコ・エンジニアリング新潟様 / エンジプレス

ネクスコ・エンジニアリング新潟様のリアルな情報を伝えることを目的としており、社員の活躍の場や展開する事業、働き方などの様々な記事が掲載することで、企業文化を伝えるための情報発信ツールとして機能しています。社員ベースでのコンテンツ作成により、「リアルで人間味のあるコンテンツ」としてユーザーとのつながりを作りつつ、ユーザーとの信頼関係を築くための基盤となっています。

エンジプレス | 株式会社ネクスコ・エンジニアリング新潟

菊水酒造株式会社様 / 採用ブログ

菊水酒造様の社内の出来事や社員の様子をリアルタイムで発信する「採用ブログ」。これにより、採用候補者は入社前から会社の雰囲気や文化を知ることができ、ミスマッチや内定辞退のリスクを軽減する効果が期待されます。また1記事ごとのボリュームも大きすぎず、気軽に短時間で読むことのできるコンテンツとなっています。

採用ブログ | 菊水酒造株式会社 採用サイト

株式会社シアンス / Digima Diary

株式会社シアンス デジタルマーケティング部採用サイトで運用しているDigima Diaryは、デジタルマーケティング部の社内の雰囲気を知ってもらい、自社とマッチする人材を獲得することを目的としたブログです。メンバーが個人的に持ち回りで投稿することになっており、それぞれの視点から自社の「リアル」を訴求しています。

Digima Diary | デジタルマーケティング部採用サイト

BtoB企業のコンテンツ制作ならシアンスにお任せください

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コンテンツ制作について、シアンスは独自の強みを持っています。

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